今展は 昨年5月も開催した作家の2回目展です。
Aeneas Wilder (アニアス・ワイルダー) さんの作品は、廃材などの木材を40×3cmほどに 削ったピース3000〜5000本を接着剤を使わずに、何日もかかって積み木のように積み立 てて構造物をつくります。
編んだように透明なかたちで、エスキモーのイーグルや、中世の尖塔、塀を連想させる幾 何学的なかたちなど、大きなもので高さ4m幅5mもあります。 そして、その作品を作家自身が蹴ったりして一瞬のうちに壊してしまうこともあります。

膨大なエネルギーで積まれた完璧なかたちを、惜しげもなく消してしまうアニアスさんの 作品は、無いことが豊穣なのだと感じさせて、無限の再生を示唆しています。 今展ではもっとも難しいとされる、点で支える球体が構築される予定です。
会場にはいくつかのプロジェクトを撮影記録したVTRも用意します。

※左は10/29〜10/31の設営中の様子です

■ オープニング・トーク ■

スライドを見ながら制作のことなど
作家ご自身に語っていただきます(通訳付き)

AENEAS WILDER 作家略歴

海外展
1967
スコットランド エジンバラ生まれ
1993
ダンディ美術大学ダンカン・オブ・ジョーダンストーン校彫刻科卒業
1994
エジンバラ美術大学大学院彫刻科修了

主なグループ展
1994 「Moving Parts Bonnington Gallery(ノッティンガム/イギリス) 1995
「Accident or Design」 Out OfＴhe Blue ArtSpace (エジンバラ/スコットランド)
1996
「A Sense of Place」 スターリン大学(スターリン/スコットランド)
「Out Side Art」 Central Queen Street Garden(エジンバラ/スコットランド)
「Sculpture in Water」 (タイアリー島へブリディース/スコットランド)
1997
「Scottish Sculpture Open 9」 (スコットランド各地で巡回展開催)
1998
「ケルトとのつながり−岩手アートフェスティバル」 萬鉄五郎記念美術館(岩手/日 本)
「Missing Link」 West Wharf Gallery (カーディフ/ウェールズ)
1999
OS Klaster. Bechyne, (チェコ共和国)
「Art Park」 House For An Art Lover(グラスゴー/スコットランド)
「Absolut Open」 Inverleth House(エディンバラ/スコットランド)
「Made in Leith」 Oceanic Building(エディンバラ/スコットランド)
2000
「Salong」 Hordaland Kunstsenter(ベルゲン/ノルウェー)Arcad'Alte(オポルト/ポルトガ ル)
2001
kunstlerhaus Boswil(ボスウィル/スイス) Adruft at Stubnitz(ロッテルダム/オランダ)

受賞
R.Bファーカー賞(Scottish Sculpture Open 9)パーマネント・コレクションノッティンガ ム・トレント大学(ノッティンガム/イギリス)、マークス＆スペンサー本部ビル(ロンドン/ イギリス)