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市毛富美子 展
― 空体結晶 ―

会期:2001年12月3日(月)〜25日(火)
休廊日:日祝日



市毛富美子 (いちげふみこ)さんの作品は 白いワイヤー (拡大28K)を編んでつくる立体です。 「空体」と名づけられた作品は、液体や気体のように空気の体をイメージしています。 写真で見るとCGで描いた白線の集合体のようですが、市毛さんは指先で紡ぎ出すように ワイヤーをペンチで編んで作品をつくります。 よくみるととても複雑な構造をしていることに驚かされます。微細なネットに硬く編まれたかたちは、幾つものトンネルが、メビウスの輪のように反転しながらつながっていき、内と外の境界がわからなくなるという仕掛けです。
好きなSFからイメージされる、目に見えない空間や異次元への移動や転換のかたちを表しています。

実は市毛さんは1960年代から、故立石大河亞氏のパートナーとして、立石氏の伝説的作品となったコマ割り絵画や視覚的ショート・ショート、おもてうらの繋がった陶立体などが生み出されるところに常にいました。
二人で語り合い、笑い、飛翔していたSF的イメージの世界が、立石氏の急逝から3年が過ぎて、再び市毛さんの手から紡ぎ出された作品に息づいているかのようです。



■ アーティスト・トーク ■

スライドを見ながら制作のことなど
作家ご自身に語っていただきます

初日12月3日(月) 18時〜19時
ギャラリーカフェ(会場同フロア)にて
入場無料、先着20名 (予約不要)
(終了しています)

会場写真
会場写真
会場写真
右の3枚の写真は、12/3アーティスト・トークの時の様子です。
特別に、会場の照明にアレンジを付けて鑑賞しました。



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FUMIKO ICHIGE 作家略歴

1940
東京生まれ
1963
多摩美術大学油絵科卒業
1969〜82
イタリア・ミラノ在住
1985〜
現在千葉県在住

個展
1998
「透過する存在」 村松画廊 (東京)
1989
「透過する存在」 ギャラリーみやこ (市原/千葉)
1992
「四次元デッサン」 アートギャラリーk2 (東京)
1993
「Invisible Matter-認識の模型」 アートギャラリーk2 (東京)
1998
「drawingにおける多次元転換」 中京大学Cスクエアプラス (名古屋)



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