ミステリアス・ストライプ展

素朴でもっとも簡単な構造をもつ縞もようは、古くから世界各地で用いられ、現在もベーシックなデザインとして至るところで見られます。しかし縞もように対する意識やその意味は、民族や地域によって大きく異なっています。 染織やファッション、儀式や茶の湯、絵巻や浮世絵、そして地層の縞や、動物の縞もようまでをもひも解くと、ミステリアスな物語がたくさん隠されていました。 西欧では中世から、地と柄の区別がつきにくい縞もようは視覚を混乱させ、精神を困惑させるとして、異国や異端や悪魔的なものを示す、否定的な記号に使われてきました。15世紀以降は自由と革命のシンボルになったり、近代はマリンルックの清潔なイメージも加わって、相反する意味のまま多くのシーンで使われています。 一方日本では、縞は東南アジアからもたらされた「島わたりの布」を意味し、外来のものとして珍重されました。江戸時代には縞もようの着物が大流行し、やがて高度な美意識で選ばれた縞は、侘び、寂、粋の域まで高められ、愛でられました。 本展は単純なリズムの縞もように隠された、多くの謎を解いていく入口です。現代の私たちが、日本古来のものであったと錯覚するほどに馴染み愛着をもつ、縞の意味や物語に驚き、もっと親しんでいただければ幸いです。 展示にあたっては、関係の皆さまがたに多大なるご協力をいただきました。この場を借りてあつく御礼申し上げます。 INAXギャラリー

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■ 展示品リスト 　・・・図版をまじえ展示品を紹介 ■ 解説ページ 　・・・展示品の詳しい情報 ■ 講演会記録 (終了) 　名古屋 / 東京 / 大阪 ・・・参加無料 (要予約) ■ 図録・BOOKLET『ミステリアス・ストライプ』 　・・・ INAX出版 刊行 ■ 関連書フェア記録 (終了) 　・・・東京会場1Fの INAXブックギャラリーにて開催

会場写真は東京会場のものです

巡回展会期 (終了)

ギャラリー名古屋	ギャラリー1 (東京)	ギャラリー大阪
3月2日(土)〜 5月24日(金)	6月3日(月)〜 8月24日(土)	9月6日(金)〜 11月22日(金)

INAXギャラリー 2002年展覧会記録

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