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渡邉朋憲 展
― 木のかたち・ゆるやかな往還 ―

会期 : 2003年4月1日(火)〜24日(木)
休廊日 : 日祝日


会場写真 会場写真

渡邉朋憲 (わたなべとものり) さんの作品は、木で矩形や椅子や卓のようなかたちをつくり、それらをひとつの風景のように展示するインスタレーションです。
いずれもチョウナで削ったような無骨な肌合いで、木地を生かした色あいの、どのような用を持つのか不分明なかたちです。その不分明さがそこここの気配を集めてしまうのか、空間には絶妙な間合いが生じてきます。劇的な構成もなく、観客に見つめることを強いることもなく、振り向くと消えてしまうかのようでいて、太古と未来を行き来する感覚が呼び覚まされる作品です。
作品のタイトルは「場所の記憶」「遠景」「a place, a thing, affection」などで、それらは作家の視覚的体験というよりは、精神形成の過程、経験や忘却、感情のゆらぎなどが絡み合い、「景色というフィルターをとおして表現された個人の自覚的な意志」で見たものを表しています。


■ アーティスト・トーク ■

スライドを見ながら制作のことなど
作家ご自身に語っていただきます
(終了しています)
初日2003年4月1日(火) 18時〜19時
ギャラリーカフェ(会場同フロア)にて
入場無料、先着20名 (予約不要)



WATANABE TOMONORI 作家略歴
会場写真

1971
神奈川県出身
1996
東京芸術大学美術学部建築科卒業
1998
東京芸術大学大学院美術研究科前期修士課程木工芸専攻修了
2001
東京芸術大学大学院美術研究科後期博士課程満期退学
同年より東京芸術大学美術学部 非常勤講師 (〜現在)

個展
1998
gallery 工 (東京)
2001
2001東京芸術大学大学院美術研究科後期博士課程有志博士展 (大学美術館陳列館)
Pepper's Project Exhibition, LandscapeIII 風景の中へ (東京、Pepper's Gallery)

グループ展
2001
中国清華大学創立90周年「芸術と科学/国際作品展」(北京)
「装飾木器」(東京、青山桃林堂)
2002
「ARTOY展」(東京、ギャラリー毛利)
「装飾木器」(東京、青山桃林堂)

受賞
1996
吉田五十八奨学金
1997
吉田五十八奨学金研究報告
『トマルコト、ウゴクコト。』(東京芸術大学美術学部建築科図書室蔵)



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