ceramica

吉村敏治 展
― 土の思考、眼のレッスン ―

会期
2003年9月2日(火)〜29日(月)
休廊日
3日(水)、16日(水)


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吉村敏治(よしむらとしはる) さんの近作は、金属と陶磁を組み合わせたオブジェや、真っ白な磁土の掌のオブジェなどです。ドアノブから出ている小さな白い手、何かの機械をバラバラにした金属部品を重ね組み合わせた人形などは、チェコのパペット・アニメーションのような、幻想的で不思議な物語を感じさせます。 

端正なかたちをわざと風化させたようにボロボロと崩れたマチエールで覆った作品からは、ここにあるもののすべての原点を知りたいとでもいう思考と試行の跡が感じられました。陶磁と異素材を緊張したバランスでまとめていく作品のスタイルは、学生時代から続いています。
2003年の新作は、糸巻きの上に乗った牛の頭や古い電話器にとりつけられたキリンの首といったシュールな世界に、タイトルを「阿吽」「たましずめ」「アマテラス」と日本古来の神話や儀式に関係する言葉を選んで幻惑します。いくつもの物語がそこから紡ぎ出され、そっとひとりで楽しみたい作品になっています。


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■ アーティスト・トーク ■
制作のことなど作家ご自身に語っていただきます
9月2日(火)18時〜19時
(終了しています)
先着順、入場無料

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YOSHIMURA TOSHIHARU 作家略歴
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1973 大阪生まれ
1996 京都精華大学美術学部造形学科卒業
1998 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了

主な展覧会
1999 イメージの新様態IX[土](ギャラリーすずき・京都)
2000 京都美術工芸展(京都府文化博物館)
    日本現代陶彫展
2001 個展(ギャラリー正観堂・京都)
    天理ビエンナーレ<道友社賞受賞>
    世界工芸コンペティション・金沢
2002 京都府美術工芸新鋭選抜展(京都文化博物館)
    個展(studio・J・大阪)
    朝日陶芸展
    CONTACT 日韓若手陶芸家交流展
    (滋賀県立近代美術館・信楽伝統産業会館)
    個展(あんとれ・神戸)
2003 個展(ギャラリー正観堂・京都)
    Art Court Frontier 2003(アートコートギャラリー・大阪)



2003年 展覧会スケジュール


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