[MOT]ザ・ショップ

2003年11月 ご紹介 芸術の秋、東京都現代美術館内ミュージアムショップ[MOT]ザ・ショップをご紹介します。アクセスは東京駅からの直通バスが便利ですが、地下鉄木場駅から15分ほど歩いて、緑豊かな木場公園を抜けて、サブ・エントランスから入るのも良いでしょう。展覧会のチケットが無くても、南面ガラス張りの明るい空間の中にあるショップには自由に出入りできます。 置かれている商品は、企画展に合わせた関連書が中心です。展覧会によって商品構成と雰囲気がガラリと変わるのが、こちらのショップの大きな特色です。 書棚には美術館で過去に開催された展覧会カタログはもちろん、和洋の作品集、作家論などを常備しています。地下にあるライブラリーで閲覧した書籍を、利用者がショップで買い求めることもあるそうで、専門家から学生、一般の方まで、さまざまなお客様に合わせた幅広い構成になっています。 棚を端から見ていくと、浅田彰やベンヤミンの評論、荒木経惟、森山大道の写真集、青山真治や宮崎駿の映画論の本、グレン・グールドの音楽書、そしてINAX出版の『(Ten Plus One)』、『10+1series』などの建築書と、ジャンルは美術だけに留まりません。 思いきって実務書を削り、割と硬めの読み物が中心ですが、ここまで揃えている書店は近隣には少なく、貴重な存在といえるでしょう。

Tシャツやネクタイ、時計、ポスト・カードなどのミュージアムグッズも豊富です。現代美術を代表する岡本太郎、村上隆、奈良美智のピンバッジやアクセサリー、田中一光デザインのメモパッドなど、中でも目を引くのが横尾忠則の骸骨の絵柄の大皿小皿セットです。 また冬のこの時期は、月齢付きや組み立て式などのカレンダーも各種あります。スウェーデン製のストールとミトンも毎年人気の品です。商品は原宿にある本店NADiff (98年営業日誌ご紹介店) を経由して仕入れるものが殆どですが、中には作家ご本人が持ち込むケースもあります。 このほか国内外の現代音楽CDもレジ前にコーナーが設けられ、ショップ内にBGMとして流れています。

現在、美術館ギャラリーでは、「ガウディ かたちの探究」展を開催中です(会期 : 12/14迄)。ショップにはINAX BOOKLET『ガウディのフニクラ』などの関連書籍、ビデオ、ポストカード、携帯ストラップに至るまで、ガウディ・グッズが溢れています。グネグネと曲がったフォルムのドアノブのレプリカと、カタログがすっぽり入るトートバックが人気です。 また現代美術を解りやすく紹介しているミュージアムスクール＜地球の上で＞展も同時開催中です。出品者の一人である栗田宏一さん(INAXギャラリー2での展覧会記録はこちら)の土のインスタレーションを取り上げているINAX BOOKLET『秘土巡礼』が、図録代わりに良く売れているそうです。 ショップを訪れるお客様の数も年齢層も、企画展の内容に大きく左右されます。昨年のフェラーリ＆マセラティ展の際は、カー・マニアの方が目立ったそうです。 あまり天候には左右されず、逆に雨の日の方が、地下にある駐車場から濡れずに入館できるので却って多いとか。午後3時くらいから来館者が増えるので、平日の午前中が静かでおススメです。

[MOT]ザ・ショップ (モット・ザ・ショップ)

(〒135-0022)
東京都江東区三好 4-1-1
東京都現代美術館内
TEL/FAX:03-3643-0798

営業時間
午前10時〜午後6時
月曜定休 (芸術館休館日に準じる)、年末年始

東京都現代美術館ホームページ： http://www.mot-art-museum.jp/