廣瀬菜々 展
― ブルーセラミック・ブルーコンポジション ―
会期
2003年12月2日(火)〜25日(木)
休廊日
3、17日(水)
廣瀬さんの作品は鮮やかなブルーの幾何学形態のオブジェです。 半月型の一片、U型を立たせたかたちの様々な幅の一片…いずれも選りすぐられたフォルムの陶板像です。そして、片側は砂岩のようにデコボコとした土塊、反面はつややかで吸い付くようにマットな表情と、両極の土の魅力を表しています。 廣瀬さんは、大学4年間を自分のフォルムや素材感を求めて、テストピースをつくることに明け暮れたと言います。ひとつのかたちが生まれるまでに、膨大なデッサンを重ね、出来たと思われるかたちを冷静に見つめるために2、3ケ月の時間をとり、かたちがゆるぎないものになって、初めて作品にするというつくり方をしています。また正反対の表情をつくるために起こる1枚の板上の収縮率の違いにも悩み、研究を続けました。廣瀬さんの目が覚めるような青色は顔料を用いて生まれています。丹念に精緻にしごとを進めてできた、幾何学形の美しさが私達を捉えます。 廣瀬さんは本来、ミニマルアートやインスタレーションといった彫刻的な美術の仕事をしていましたが、素材をひとつに絞りたいという思いで土を選びました。あらゆるマテリアルとメディアで作品がつくられている中、もっとも原初的な素材がもっとも多くの可能性を含んでいる。まだ、大学院の一年世ですが、作品はそう感じさせる完成度と初々しさに輝いています。 |
■ アーティスト・トーク ■ |
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1980 大阪生まれ |
2003年 展覧会スケジュール
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