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解説/展示品リスト 会場写真すべてINAXギャラリー大阪 |
道具について | 気仙大工(けせんだいく) | 唐桑御殿 | 鉄材加工会社・高橋工業 | 展示リスト |
大原造船所には今も棟梁の手となり使い続けられている道具が沢山ある。ここでほんの一例を紹介しよう | ||
舟手(ふなで)ちょうな[写真中央] 家大工のちょうなより長く、頑丈に出来ていて両刀である。丸太からみよし(船首)材を削り出すときや、舵どこを削り出すとき等の早く大量に木を削るとき及び、舵や櫓を造るときに使う。 |
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つば鑿(のみ) 板と板を接ぐときに独特の舟釘を使うことから、おとし釘(ぬい釘)用の溝を彫るときに使う。鑿を抜くときにつばを叩いて抜く。 |
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舟手金槌(かなづち) 船大工は普通玄翁(げんのう)を使わない。木造船を鉄製の玄翁でたたくと舟が負けてしまうからだ。木の舟は、木のつちでつくる。 |
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細鋸(のこ)・擦(す)り合わせ鋸(のこ) 細鋸は、下棚と上棚を合わせるとき、みよしと棚板を合わせるとき等の細かい作業に使う。擦り合わせ鋸は、板と板を接ぎ合わせるときに接ぎ目を擦って合わせるのに使う。この方法は日本独特のものである。 |
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木定規・木型 木定規には、エンジンの据え付け寸法や各船の主要寸法が記入されている。 木型には、みよしの型板や敷き板船尾のため板がある。舟によって1本1本違う。 |
鉄材加工会社・高橋工業
高橋工業が建築の分野を手がけたきっかけは、建築家・石山修武氏が設計した気仙沼市の「リアス・アーク美術館」。その後、石山氏との共同作業が続き、「TREE HOUSE」、「星の子愛児園」、「世田谷村」などで、複雑な曲面構造の金属工事に携わってきた。建築家・伊東豊雄氏が設計した「せんだいメディアテーク」では、あの海藻のようにゆらめく、ねじれ傾いた鋼管柱の溶接を担当した。溶接箇所はのべ500kmもの長さに及び、溶接による鉄の収縮を最小限に抑えるという難題もクリアした。 構造設計家・梅沢良三氏の自邸「IRONY SPACE」では、壁、床、屋根、階段、そしてテーブルや椅子などの家具もすべて鉄で製作。このときも溶接によって生じる鉄のひずみを修正するのに、「鐃鉄(ぎょうてつ)」(鉄を曲げる加工法)という造船の技術が駆使されている。 2004年2月には、銀座のメインストリートにある高級ファッションのブランドショップ「ランバンブティック銀座店」のファサードを建築家・中村拓志氏からの依頼で製作した。黒い鉄板に3000個の丸穴が開けられ、透明なアクリルの円柱がはめ込まれている。フラットな表面をつくるために、造船技術が応用されたのだ。 このような高橋工業の果敢なチャレンジを支えているのは、造船の世界で培われ、脈々と受け継がれてきたものづくりの精神にちがいない。
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展示品リスト | ||
写真・文字パネル | 計18点 | |
からくわ丸 | 木造船1点 | |
大原造船所の再現 | 看板ほか、18種類48点 | |
船のつくり方の工程写真(アルバム) | 2 | |
唐桑の海(水彩画) | 1 | |
浦祭り船(木造船のミニチュア) | 1 | |
船大工道具 | 木定規ほか31種類111点 | |
唐桑御殿の瓦(釉薬瓦) | 1 | |
唐桑御殿の内部(写真) | 1 | |
ランバン外壁モデル(模型) | 1 | |
ランバン外壁モデルの解説(写真) | 3 | |
銅管とアクリル | 各1 | |
唐桑の海、大原造船所ほか(映像) | 3 | 計203点 |
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