ハンガリーの建築タイル紀行展

ハンガリーの建築タイル紀行

いまでもハンガリーの街々で、ジョルナイのセラミックに飾られた建築に出会うことができます。ここでは、ブダペストとペーチュの街からジョルナイの建築タイルをご紹介します。

＜ブダペスト＞

	■カルバン派教会の外観ハンガリーでカトリックに次いで信徒の多いカルヴァン（改革派）の教会。伝統的な幾何学模様をモチーフとしている。50×50cmの正方形のタイルと直径45cmのタイルが、余白にリズムを与えながら貼られている。設計：アールカイ・アラダール（1913年）撮影：浜田剛爾		■旧ジョナス・ハッチ＆サン商会大理石模様の緑のタイルとエオシン釉タイル。光に応じて繊細に色調を変える。設計したライタ・ベーラはレヒネル・エデンの弟子で、やはりタイルの建築で知られる。設計：ライタ・ベーラ（1907年）撮影：浜田剛爾
	■旧ベドー・ハウス収集家でもあった実業家、ベドー・ベーラの旧邸。アール・ヌーヴォーの粋とセラミックに鉄や木などを自在に組み合わせ、変化させていくデザイン。写真は、中庭に面した耳状の窓。モルタルとタイルの装飾は、絶妙なバランスを見せる。設計：ビドール・エミル（1903年）撮影：浜田剛爾		■国立リスト音楽院この建物は、ハンガリーのアール・ヌーヴォーの傑作と称されるが、中でも見所は、重厚な建物の中で光るエオシン釉である。写真は、薄暗い室内でも存在感を見せるディテール。設計：コルブ・フローリシュ・ナーンドル、ギエルグル・カールマン（1907年）撮影：センティヴァーニ・ヤーノシュ

＜ぺ－チュ＞

	■ジョルナイ噴水エオシン釉ピログラニット製のヤギの口から水が流れ落ちる。撮影：センティヴァーニ・ヤーノシュ		■ジョルナイ・ファミリーのブロンズペーチュの街の中央に据えられている。目を引く背後の三角屋根はハンガリー電話公社ビル撮影：センティヴァーニ・ヤーノシュ
	■ジョルナイ像の付近にあるビル街を歩くと、要所要所にタイルを取り入れた現代建築が見られる。ペーチュ撮影：センティヴァーニ・ヤーノシュ		■中央郵便局ジョルナイの陶板を用いた荘厳な屋根に歴史を感じる。修復・改修により施設内部は近代化されている。撮影：センティヴァーニ・ヤーノシュ

展示品リスト	内容	点数
ブダペスト、ペーチュの地図パネル	計18点	2
タイルなど各種	ジョルナイ工房製、19世紀末頃の製作	22
国立応用美術館、屋根回りの建築セラミック（屋根飾り、瓦など）	ジョルナイ工房製、1896年製作	46
国立地質学研究所、外壁用の装飾セラミック	ジョルナイ工房製、1897年	6
セント･ラースロ教会、無釉鳥形テラコッタ	ジョルナイ工房製	2
旧郵便貯金局、彩釉屋根飾りテラコッタ	ジョルナイ工房製	4
青釉透かしブロック	ジョルナイ工房製	1

ジョルナイ工房の古い写真	『ZSOLNAY VIMOS 1828-1928』	8
国立応用美術館の写真	1	8
国立地質学研究所の写真	3	8
建築タイルの写真（ブダペスト、ペーチュ）	各1	40
パルフィ氏によることば	3	8
文字パネル「ジョルナイ工房」		1
文字パネル「国立応用美術館」		1
文字パネル「国立地質学研究所」		1
文字パネル「レヒネル・エデンとハンガリー世紀末建築」		1
文字パネル「展覧会に寄せて」	チェンケイ･エーヴァ（国立応用美術館セラミック部門主任学芸員）	1
文字パネル「ごあいさつ」		1
撮り下し：センティヴァーニ･ヤーノシュ、浜田剛爾他
		計161

■関連リンク

ハンガリー・ペーチュ市のホームページ
http://www.pecs.hu/english/index.php

ハンガリー政府観光局
www.hungarytabi.jp

国立応用美術館（ブダペスト）
http://www.imm.hu/

国立地質学研究所（ブダペスト）
http://www.mafi.hu/

（有）讃久商会（ハンガリーワインの輸入元）
http://www.sankyushokai.com/

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