塩保朋子展 -ブレッシング ウォール-
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塩保さんの作品は、1枚3〜4m大のトレーシングペーパー全面に、切り絵のように1cm幅の細かい流線連続模様を刻み込み、天井から床へ張り巡らすインスタレーションです。 半透明のベールのようなスクリーンは、背景をぼかしながら映し出し、透過させ、時には白い雲のように現れ揺らぎ、慣れ親しんだ薄い紙素材とは思えないほど、幻想的で不可思議な質感です。 遠くから見るとそこだけ霧が発生しているような、靄が立ち込めているような、静かに湧き立ってくる自然現象の只中にいるような作品です。近づいて見ると、ミリ単位に刻まれた紙がまるで蜘蛛の巣やレース編み、葉脈や泡のように立体的で、繊細で、濃密な表情をしています。
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