筒井礼歌 展

筒井礼歌(つつい れいか)さんの作品は銅版画による平面です。
用いる技法は、エッチング、アクアチント、ドライポイントですが、しばしばこれらの技法が同時にひとつの画面上で使われています。

色彩はほとんど黒に見える濃紫と白と黄の三色だけで、シンプルで洗練された印象を受ける作品です。が、異なる技法によって時にはペン画のようなシャープな線画、時には水彩画のようなにじみやしたたり、グラデーションと多様なニュアンスが現われてきます。

筒井さんの作品のモチーフは、日常の記録ともいえる身の回りのもので、作品は視覚的な日記の様相を呈しているように感じられます。
しかし、版というフィルターを通すことで、どんなシーンを描いても淡々とした日常風景のように、清らかに感じられます。
今展は筒井さんの初めての個展です。

グループ展
1997 第8回中華民国国際版画ビエンナーレ展(台北市立美術館)
第42回CWAJ現代版画展(アメリカンクラブ/東京)
1998 第1回神戸版画ビエンナーレ1998(神戸阪急ミュージアム/兵庫)
1999 第4回高知国際版画トリエンナーレ展(いの町紙の博物館/高知)
第43回CWAJ現代版画展(アメリカンクラブ/東京)
｢生の視線−触覚・軌跡・領域｣(武蔵野美術大学美術資料図書館/東京)

受賞歴
1999 第4回高知国際版画トレエンナーレ展優秀賞受賞

パブリックコレクション
町田市立国際版画美術館