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泥小屋探訪展 - 奈良・ 山の辺の道 - Visit to Mud Walls : Historical Landscape of Yamanobe-no-michi Path in Nara |
ギャラリー名古屋 見学会『泥の詩人・小林澄夫さんと歩く山の辺の道』 2005/04/09(土) 【1 】【2>>】 【ギャラリー大阪 見学会『泥の詩人・小林澄夫さんと歩く丹波篠山の旅』 2005/10/08(土)】 |
1 | 桜も満開、雲ひとつない晴天の日、泥小屋を訪ねる旅が始まった。総勢23名を乗せたマイクロバスは名古屋を経ち、一気に奈良・山の辺の道へと向う。山の辺の道とは奈良と桜井を結ぶおよそ33kmの道のり。奈良〜天理間を「北山の辺の道」、天理〜桜井間を「南山の辺の道」という。 今回の案内役は小林澄夫さん(『左官教室』編集長)。納屋の泥壁の美しさに魅せられ、全国の泥小屋を訪ね歩くようになった。このあたりに泥小屋がいくつも現存することを教えてくれたのも小林さんだった。 |
正午近くになって、ようやく天理市に到着。まずは腹ごしらえだ。花見客で賑わう日本最古の神社の一つ、石上(いそのかみ)神社内の丘の上で、ちょっとしたお花見気分で昼食をとる。 | |
「どてや」(写真1.2) 最初に訪問したのは、北山の辺の道を南に走った、JR桜井線京終(きょうばて)駅付近にある河原芳蔵さん宅の泥小屋だ。このあたりでは昔から泥小屋を「どてや」と呼ぶ。100年は経過している「どてや」は稲掛けの木材やら農機具を収納する納屋として使われている。 |
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3 | 厚さ30cmほどの壁で四方を囲まれているので、一歩中に入るとひんやりとする(写真3) |
もうひとつあった「どてや」は壁の一部だけが残っている (写真4) |
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5 | 河原さんの小屋のすぐ近くにある肥蔵(写真5) 屋根が落ち、三方の土壁だけが残る。自然木が左右の壁に架け渡されているがこれは梁がそのまま残ったもの。 |
一行は一旦バスに乗り、南山の辺の道へ移動。めざすところは、萱生町の環濠集落。あたりは山野にみかん畑や柿畑がひろがるのどかな風景を見せる。(写真6) | 6 |
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つくられてから200年以上も経つという小屋は日干しれんがを積み上げ、その上にさらに土を塗ってあり、小ぶりだがとても頑丈そうだ。壁厚は50〜60cmもある。そんな小屋の室温は年中12〜13度と安定し(写真8)、そこに貯蔵されるみかんの糖度はぐんと増す。その場ではっさくをひとついただいたがそのジューシーさと甘さにみんな驚いた。 | ||
そこで出迎えてくれたのが、みかん小屋の持ち主、刀根貫司氏。一行をそのみかん小屋に案内してくれた(写真7) | 一番右、小林澄夫さん、右から3人目、刀根貫司さん(写真9) | 9 |
10 | 萱生町の環濠集落に見られる泥小屋、泥壁 (写真10.11.12.13.14) |
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