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泥小屋探訪展 - 奈良・ 山の辺の道 - Visit to Mud Walls : Historical Landscape of Yamanobe-no-michi Path in Nara |
ギャラリー名古屋 見学会『泥の詩人・小林澄夫さんと歩く山の辺の道』 2005/04/09(土) 【<<1 】【2】 【ギャラリー大阪 見学会『泥の詩人・小林澄夫さんと歩く丹波篠山の旅』 2005/10/08(土)】 |
15 | 「泥小屋探訪」展のポスターをわざわざビニールで覆って貼ってくれていた!嬉しい驚きでした(写真15) |
環濠の脇にたつ、自動販売機とセットになった泥小屋(写真16) | 16 |
17 | 次に、山の辺の道を北へ移動し、穴師の集落へ。 りっぱな家が立並ぶ集落には細い道路が迷路のように走る。前方に次の訪問地、細田邸の細田明弘氏が一行を出迎えてくれる姿が見える。 細田家の旧母屋の広大な敷地を囲う土塀。明治時代につくられたらしい(写真17) |
旧母屋敷地の出入り口。土塀の厚さは約60cm(写真18) | 18 |
19 | 瓦が規則的に挟まれている。高い土塀を築くときの工法で、瓦を挟み込むことで積み上げた泥の水分を吸収し早く乾燥させるため(写真19.20) |
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21 | 穴師集落に点在する泥小屋(写真21.22.23) |
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途中、のどかな風景が広がり、次に左右に竹やぶが茂る小道に入る。そこを過ぎると新たな泥塀に囲まれた家々が現れる (写真24.25.26.27.28) |
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29 | 泥塀のディテール(写真29) |
2階部分は泥壁が剥き出し状態の家。正面部分が黒いのは、土壁に含まれる有機物の灰汁が表面に浮き出し黒くなったため。そのようになった土壁は雨にも強く耐久性が高まる(写真30.31) | 30 |
31 | 小高い丘の上から眺めた集落。黒瓦の美しい屋根が景色に広がる(写真32) |
あっという間に夕暮れ時となっていた。泥小屋を堪能した一行はうっすらと霞みかかった奈良の山々を背に、山の辺の道をあとにした。 車中、参加者からはこんなコメントが発せられた。 「今回の見学会で土壁に施された鏝のデザインにはじめて気づきました。壁の見方が変わりました。」「是非将来自分の家にも泥壁をつくってみたい。」 最後に、案内役の小林澄夫さんは「泥を通して知り合った人に悪い人はいない。私はこの縁を‘泥縁’と呼んでいます。この泥縁をもっと増やし大切にしていきたい。」 |
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20名を越す私たち一行を温かく迎えてくださった河原さん、刀根貫さん、細田さん、ありがとうございました。ゆったりとした時が流れる万葉の里は、本当に泥小屋の宝庫でした。このような貴重な日本の遺産を見つけ出してくださった小林さんにも感謝します。 ぽかぽか陽気のもとで、満開の桜を愛で、泥小屋を愛でる、なんとも贅沢な見学会となりました。 |
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